そのチラシ、よく見てみましょう!工夫のし過ぎに要注意!!
区役所の方々の勉強会に招かれて、
広告やマーケティングの話をしたことがあります。
その時“ついでに”という感じで、
そこに何枚かあったチラシについて
意見を求められました。
正直、私の目から見ると、
ヒドイものばかりでした。
その中でも最もヒドかったのが、
役所主催のフェスティバル集客用チラシ。
どこがダメか一言でいうと、
「無駄な工夫」のオンパレードなのです。
広告やマーケティングの話をしたことがあります。
その時“ついでに”という感じで、
そこに何枚かあったチラシについて
意見を求められました。
正直、私の目から見ると、
ヒドイものばかりでした。
その中でも最もヒドかったのが、
役所主催のフェスティバル集客用チラシ。
どこがダメか一言でいうと、
「無駄な工夫」のオンパレードなのです。
いちばん印象に残っているのは、
最も目立つべきフェスティバルの名称の色使い。
12文字なのですが、
その文字の色がぜんぶ違う色。
楽しい感じを演出しようという
“工夫”だと思うのですが、
まったくパッと目に入って来ない。
そのうえ、文字と文字の間を埋めるように、
ご丁寧に花のイラストまで散りばめてあります。
一応は、外部のプロ・デザイナーに依頼したもののようなのですが、
「楽しい感じにしよう」「目立たせたい」
「なんか努力をしなくちゃ」という気持ちが、
全体としての計算もなく、散りばめられてしまっているのです。
こういうチラシは、少なからず目にします。
さすがにタイトルの文字の色を一文字ずつ変えているものは
そんなに多くありませんが。
例えば、色を使い過ぎ、いろんな書体を使い過ぎ、
これも文字が大き過ぎるがゆえに目に入って来ない、
あの情報もこの情報も入れておきたいと
いらいらするほどゴチャゴチャになっている。
もちろん、工夫をすること自体は、
悪いことではありません。
でも、多すぎる工夫は、全体として効果的ではありません。
工夫の数はできれば1つ、
多くても2つか3つくらいに絞りましょう。
色使いにしても、目立たせたいのであれば、
赤一色だけのチラシの方が、目立ちます。
ビジネス用語で言うところの“部分最適”を避けて
“全体最適”を意識してください。
それだけでも、あなたの作ったチラシの効果は、グンと上がりますよ、
きっと。
[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう たつろう)
多摩美術大学教授(広告論 / マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。
最も目立つべきフェスティバルの名称の色使い。
12文字なのですが、
その文字の色がぜんぶ違う色。
楽しい感じを演出しようという
“工夫”だと思うのですが、
まったくパッと目に入って来ない。
そのうえ、文字と文字の間を埋めるように、
ご丁寧に花のイラストまで散りばめてあります。
一応は、外部のプロ・デザイナーに依頼したもののようなのですが、
「楽しい感じにしよう」「目立たせたい」
「なんか努力をしなくちゃ」という気持ちが、
全体としての計算もなく、散りばめられてしまっているのです。
こういうチラシは、少なからず目にします。
さすがにタイトルの文字の色を一文字ずつ変えているものは
そんなに多くありませんが。
例えば、色を使い過ぎ、いろんな書体を使い過ぎ、
これも文字が大き過ぎるがゆえに目に入って来ない、
あの情報もこの情報も入れておきたいと
いらいらするほどゴチャゴチャになっている。
もちろん、工夫をすること自体は、
悪いことではありません。
でも、多すぎる工夫は、全体として効果的ではありません。
工夫の数はできれば1つ、
多くても2つか3つくらいに絞りましょう。
色使いにしても、目立たせたいのであれば、
赤一色だけのチラシの方が、目立ちます。
ビジネス用語で言うところの“部分最適”を避けて
“全体最適”を意識してください。
それだけでも、あなたの作ったチラシの効果は、グンと上がりますよ、
きっと。
[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう たつろう)
多摩美術大学教授(広告論 / マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。