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地域密着の一環で保育園に「子供のカットの仕方」を描いたチラシを配布

16.09.09
業種別【美容業】
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関東郊外にあるサロンMは「地域密着より顧客の環境密着」をモットーに掲げています。

なぜ環境密着なのか。サロンMがある地域は核家族化が進み、近所付き合いが乏しくなっていることが理由に挙げられます。

よって、お客様の家族や友人など、周りの環境に寄り添っていく戦略を考えているのです。
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サロンMはキャンペーンを短期と長期の2種類に分けています。短期キャンペーンは目的を明確に決めているのが特徴です。 

短期キャンペーンでは、新規顧客獲得のためのDM以外に、保育園にチラシを配布します。

チラシの内容は、母親に向けた「子供のカットの仕方」。「私も、ここのサロンに通っている」とママ友の間で話題にしてもらうのが狙いです。 

「子供のカットの仕方」を描いた目的は、子供のヘアカットを母親に楽しんでもらうことと、サロンの知名度アップにあります。

工夫はそれだけではありません。母親が子供のカットを失敗したときの受け皿として「初めてのヘアカットコース」を案内し、来店への導線を設けているのです。 

「初めてのヘアカットコース」では、子供と一緒に来店した家族の方々が、サロンに用意されたカメラを使って、子供の写真を自由に撮れる特典があります。写真はサロンで補正して、お客様の次回来店時にプリントを渡しています。

「ヘアカット中は、お子さんの自然な表情が撮れるものです」(代表のIさん) 

「子供の自然な笑顔が撮れるサロン」という印象を与えられれば、次回は母親の新規来店にもつながります。

さらに写真をママ友に見せることで、「じゃあ、うちの子と私も行ってみようかしら」と新規顧客も期待できます。

写真がマーケティングツールとして活躍するのです。 

長期キャンペーンは、Iさん自身の負担が小さく、楽しんで行えることを実践しています。そのひとつが「紹介カード」の配布です。 

「好きな人に渡してもらえるカードにしたい」と、内容はいたってシンプル。

カード裏面には地図、電話番号が記載されているのみとなっています。お客様自身の言葉で、サロンの良いところを語ってもらえればいいと考えています。 

紹介カードは、お客様に積極的に渡すことはせず、鏡の前に置き、お客様が施術中に興味を持っているようだったら、説明して渡すようにしています。 

「美容を通じてお客様や地域の方々が楽しめる。そうした地域貢献のほうが、来店につながりやすいのではないでしょうか」と、Iさんは語ります。


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2016年8月号(理美容教育出版)