コンテンツ・マーケティングって何だ? 動画コンテンツを中心に:その3
いま広告界・マーケティング界をにぎわしているコンテンツ・マーケティングというキーワード、なかでもパワフルなオンライン動画コンテンツについて、今回も引き続きご紹介していきたいと思います。
日本で制作されたオンライン動画コンテンツの中でも、最も視聴されていると思われるのが、OK Goという米国のバンドとHONDAのコラボレーションによる、「I Won't Let You Down」というオンライン動画コンテンツです。
昨年2014年10月27日の公開以来、1週間ほどで1,000万回以上視聴されたと言われており、現me-k在では2,000万回近く視聴されています。
日本で制作されたオンライン動画コンテンツの中でも、最も視聴されていると思われるのが、OK Goという米国のバンドとHONDAのコラボレーションによる、「I Won't Let You Down」というオンライン動画コンテンツです。
昨年2014年10月27日の公開以来、1週間ほどで1,000万回以上視聴されたと言われており、現me-k在では2,000万回近く視聴されています。
基本的には同名楽曲のプロモーション・ビデオなのですが、そこにUNI-CUBという電動一輪車のような乗り物が大々的にフィーチャーされています。
UNI-CUBはHONDAのWebサイトによれば、「新しいバランスパーソナル・モビリティー」。
「進みたい方向に体を傾けるだけで進むことができるため、両手を自由に使うことができ」
「HONDA独自のバランス制御技術と、前後移動に加えて、真横や斜めにも移動できる世界初の全方位駆動車輪機構により、人の歩行のような前後左右や斜めへの自由自在な動きと、両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立した新たなパーソナルモビリティーです」
この動画コンテンツでは、5分もの間、バンドメンバーはUNI-CUBに乗りっぱなし。
楽曲に合わせて、日本の女子高生が繰り広げるダンスとともに、バンドメンバーはUNI-CUBに乗って、自由自在に移動します。
コンテンツ・マーケティングの原則にのっとり、「押し付ける」ことはせず、UNI-CUBという商品名も登場せずHONDAの名前も出て来ないのですが、興味を持った人はネット上で検索すれば簡単にUNI-CUBにたどり着けるPR施策も同時に行われています。
実際に私はネットで検索して簡単に乗り物の正体に行きあたりました。
さらに、オープニングにさりげなく人気グループ・Perfumeのメンバーが登場していたり、当時はまだ珍しかった「ドローン」による空撮が行われたり、と話題化のネタも十分。
朝のワイドショーで紹介されているのを、私は何度か目にしました。
先月のある番組では、OK GoのバンドメンバーがUNI-CUBに乗ってスタジオに登場。
出演者からも「面白い乗り物ですね」とか「乗り心地が良さそうですね」といったコメントがあり、HONDAサイドとしては、大きなPR効果が得られたと考えられます。
この動画コンテンツは、YouTubeで「UNI-CUB」で検索すればすぐに見つかるので、ぜひ見てください。
次回は地方クライアントの事例を紹介しながら、引き続きコンテンツ・マーケティング、そして動画コンテンツについて考えていきたいと思います。
次回の「佐藤達郎のマーケティング論」は『コンテンツ・マーケティングって何だ? 動画コンテンツを中心に:その4』をお届けします。
佐藤達郎のマーケティング論
[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。
[記事提供]
(運営:株式会社アックスコンサルティング)
UNI-CUBはHONDAのWebサイトによれば、「新しいバランスパーソナル・モビリティー」。
「進みたい方向に体を傾けるだけで進むことができるため、両手を自由に使うことができ」
「HONDA独自のバランス制御技術と、前後移動に加えて、真横や斜めにも移動できる世界初の全方位駆動車輪機構により、人の歩行のような前後左右や斜めへの自由自在な動きと、両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立した新たなパーソナルモビリティーです」
この動画コンテンツでは、5分もの間、バンドメンバーはUNI-CUBに乗りっぱなし。
楽曲に合わせて、日本の女子高生が繰り広げるダンスとともに、バンドメンバーはUNI-CUBに乗って、自由自在に移動します。
コンテンツ・マーケティングの原則にのっとり、「押し付ける」ことはせず、UNI-CUBという商品名も登場せずHONDAの名前も出て来ないのですが、興味を持った人はネット上で検索すれば簡単にUNI-CUBにたどり着けるPR施策も同時に行われています。
実際に私はネットで検索して簡単に乗り物の正体に行きあたりました。
さらに、オープニングにさりげなく人気グループ・Perfumeのメンバーが登場していたり、当時はまだ珍しかった「ドローン」による空撮が行われたり、と話題化のネタも十分。
朝のワイドショーで紹介されているのを、私は何度か目にしました。
先月のある番組では、OK GoのバンドメンバーがUNI-CUBに乗ってスタジオに登場。
出演者からも「面白い乗り物ですね」とか「乗り心地が良さそうですね」といったコメントがあり、HONDAサイドとしては、大きなPR効果が得られたと考えられます。
この動画コンテンツは、YouTubeで「UNI-CUB」で検索すればすぐに見つかるので、ぜひ見てください。
次回は地方クライアントの事例を紹介しながら、引き続きコンテンツ・マーケティング、そして動画コンテンツについて考えていきたいと思います。
次回の「佐藤達郎のマーケティング論」は『コンテンツ・マーケティングって何だ? 動画コンテンツを中心に:その4』をお届けします。
佐藤達郎のマーケティング論
[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。
[記事提供]
(運営:株式会社アックスコンサルティング)