ヘアサロン×サブスクリプションで集客アップへ
近年、多くの企業が取り入れるようになった『サブスクリプション』のサービス。
ユーザーが一定期間の“利用権”に対して定額料金を支払うというビジネスモデルで、美容業界でも、この現代にマッチした仕組みで集客を狙うサロンが増えてきています。
そこで今回は、具体的な事例とともに、サブスクリプション導入のメリットと注意点について考えてみましょう。
ユーザーが一定期間の“利用権”に対して定額料金を支払うというビジネスモデルで、美容業界でも、この現代にマッチした仕組みで集客を狙うサロンが増えてきています。
そこで今回は、具体的な事例とともに、サブスクリプション導入のメリットと注意点について考えてみましょう。
定額料金でサロン通い放題の時代に
『サブスクリプション』(以下、サブスク)のビジネスモデルは、近年、急速に浸透しており、音楽・動画配信サービスやパソコンのソフトフェア、家庭用ビールサーバー、洋服のレンタルなど、さまざまな分野で展開を見せています。
そんななか、サロンでもサブスク導入で成功している店舗が増えつつあります。
その実績を支えているのが、『日本サブスクリプションビジネス大賞2019』でシルバー賞(準グランプリ)に選ばれたサービス『MEZON』です。
『MEZON』は、700店舗以上の美容室のシャンプー、ブロー、ヘアケア通い放題というサブスクのサービスです。
スマートフォンで会員登録することで利用でき、利用者が支払う費用はプランによって月額10,500円~33,000円。
2018年にサービス開始後、2020年9月時点で会員登録数が約3万人を突破しています。
『MEZON』の提携美容室になることは、サロン側にとってもメリットがあります。
初期費用や固定費用は無料であること、そして、シャンプーやブロー、トリートメント、スパなどのヘアケアだけで集客・売上アップが見込める点です。
女性でも毎月髪を切りに行く人は多くなく、大半の人は2~3カ月に1度カットに行く程度でしょう。
しかし、サブスクなら“毎日のようにサロンへ行く”と、習慣を変えるきっかけにもなります。
集客のために初回来店時半額などのサービスを提供していても、次につながらないと頭を抱えるオーナーもいるなか、自店のサービスをサブスク化することで、これまでと違った層の集客も期待できるのです。
利用客の少ない平日の固定客増加が狙える
サロンが行っているサブスクは内容もさまざまです。
シャンプー&ブローのサービスを専門とする『JETSET』では、展開する都内4店舗すべてで定額制メニューを提供。
シャンプー&ブロー(30分)のサービスならひと月あたり2万3,000円、シャンプー&ブロー、アイロン(45分)なら3万2,000円と、サービス内容と施術時間によってランク分けしています。
また、カットやカラー、パーマのメニューがない代わりに、500円から利用できるアレンジやヘッドマッサージなどのオプションを用意。
料金、内容、施術時間、そして仕組みが明確で、短時間で気軽に利用できることから人気が高まっています。
もちろん、ユーザーだけでなく、サロン側にもメリットがあります。
サロンでは、客が集中する週末は忙しく、平日の日中は人手が余るというケースも少なくありません。
しかし、このサービスなら、日中の隙間時間に来店する主婦層や、商談前などに髪をセットしたいビジネスパーソン、帰宅前などにリフレッシュしたい人など、短時間で利用する客が見込めます。
さらに、シャンプー&ブローは、カットやカラーなどと比べて、誰がやっても仕上がりに大きな違いが出づらいため、お客側としても安心して来店しやすいという面もあります。
トップスタイリストの手が埋まっていても、シャンプー&ブローだけならアシスタントが接客できます。
新たな客層が獲得できるだけでなく、日中の稼働率を上げるきっかけにもなるでしょう。
小規模店舗でサブスク化する際の注意点
大手メディアの広告欄に店舗の情報を掲載するには、多くの費用や手間がかかるだけでなく、不特定多数をターゲットとしているぶん、集客成功の確約がありません。
一方、サブスクを母体とするサイトと連携すると、髪に一定額以上の投資をするユーザーの目に留まる確率が格段に上がります。
また、事前決済によって会計業務が省けるほか、無断キャンセルされても入金保障されるなど、セーフティーネットもしっかりしていることが多く、損失が出にくくなっています。
このように、参入しやすいサブスクサービスですが、スタッフの少ない個人店などで導入する際にはデメリットもあります。
たとえ初期費用が0円だとしても、サービスを維持していくには、それなりの対応力が必要となります。
仮に、スタイリスト2名で営業している個人店の場合、集客の間口が広がっても人手不足で予約が消化できなければ意味がありません。
また、もともとの単価と比べ、サブスク化することで利益が見込めるのかどうかも、当然試算してから参入すべきです。
人手や立地条件などに困らない大手サロンと違い、個人店には、個人店ならではの強みもあれば避けられない弱点もあります。
サブスクの導入にはメリットもありますが、自店にとって本当に適しているのか、見極めたうえで判断することが肝心です。
※本記事の記載内容は、2020年12月現在の法令・情報等に基づいています。
『サブスクリプション』(以下、サブスク)のビジネスモデルは、近年、急速に浸透しており、音楽・動画配信サービスやパソコンのソフトフェア、家庭用ビールサーバー、洋服のレンタルなど、さまざまな分野で展開を見せています。
そんななか、サロンでもサブスク導入で成功している店舗が増えつつあります。
その実績を支えているのが、『日本サブスクリプションビジネス大賞2019』でシルバー賞(準グランプリ)に選ばれたサービス『MEZON』です。
『MEZON』は、700店舗以上の美容室のシャンプー、ブロー、ヘアケア通い放題というサブスクのサービスです。
スマートフォンで会員登録することで利用でき、利用者が支払う費用はプランによって月額10,500円~33,000円。
2018年にサービス開始後、2020年9月時点で会員登録数が約3万人を突破しています。
『MEZON』の提携美容室になることは、サロン側にとってもメリットがあります。
初期費用や固定費用は無料であること、そして、シャンプーやブロー、トリートメント、スパなどのヘアケアだけで集客・売上アップが見込める点です。
女性でも毎月髪を切りに行く人は多くなく、大半の人は2~3カ月に1度カットに行く程度でしょう。
しかし、サブスクなら“毎日のようにサロンへ行く”と、習慣を変えるきっかけにもなります。
集客のために初回来店時半額などのサービスを提供していても、次につながらないと頭を抱えるオーナーもいるなか、自店のサービスをサブスク化することで、これまでと違った層の集客も期待できるのです。
利用客の少ない平日の固定客増加が狙える
サロンが行っているサブスクは内容もさまざまです。
シャンプー&ブローのサービスを専門とする『JETSET』では、展開する都内4店舗すべてで定額制メニューを提供。
シャンプー&ブロー(30分)のサービスならひと月あたり2万3,000円、シャンプー&ブロー、アイロン(45分)なら3万2,000円と、サービス内容と施術時間によってランク分けしています。
また、カットやカラー、パーマのメニューがない代わりに、500円から利用できるアレンジやヘッドマッサージなどのオプションを用意。
料金、内容、施術時間、そして仕組みが明確で、短時間で気軽に利用できることから人気が高まっています。
もちろん、ユーザーだけでなく、サロン側にもメリットがあります。
サロンでは、客が集中する週末は忙しく、平日の日中は人手が余るというケースも少なくありません。
しかし、このサービスなら、日中の隙間時間に来店する主婦層や、商談前などに髪をセットしたいビジネスパーソン、帰宅前などにリフレッシュしたい人など、短時間で利用する客が見込めます。
さらに、シャンプー&ブローは、カットやカラーなどと比べて、誰がやっても仕上がりに大きな違いが出づらいため、お客側としても安心して来店しやすいという面もあります。
トップスタイリストの手が埋まっていても、シャンプー&ブローだけならアシスタントが接客できます。
新たな客層が獲得できるだけでなく、日中の稼働率を上げるきっかけにもなるでしょう。
小規模店舗でサブスク化する際の注意点
大手メディアの広告欄に店舗の情報を掲載するには、多くの費用や手間がかかるだけでなく、不特定多数をターゲットとしているぶん、集客成功の確約がありません。
一方、サブスクを母体とするサイトと連携すると、髪に一定額以上の投資をするユーザーの目に留まる確率が格段に上がります。
また、事前決済によって会計業務が省けるほか、無断キャンセルされても入金保障されるなど、セーフティーネットもしっかりしていることが多く、損失が出にくくなっています。
このように、参入しやすいサブスクサービスですが、スタッフの少ない個人店などで導入する際にはデメリットもあります。
たとえ初期費用が0円だとしても、サービスを維持していくには、それなりの対応力が必要となります。
仮に、スタイリスト2名で営業している個人店の場合、集客の間口が広がっても人手不足で予約が消化できなければ意味がありません。
また、もともとの単価と比べ、サブスク化することで利益が見込めるのかどうかも、当然試算してから参入すべきです。
人手や立地条件などに困らない大手サロンと違い、個人店には、個人店ならではの強みもあれば避けられない弱点もあります。
サブスクの導入にはメリットもありますが、自店にとって本当に適しているのか、見極めたうえで判断することが肝心です。
※本記事の記載内容は、2020年12月現在の法令・情報等に基づいています。