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意外に多い薄毛の悩み! 求められるのは“相談しやすい”美容室

19.09.03
業種別【美容業】
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加齢や頭皮のトラブルによる薄毛の悩みを抱える人は、男女を問わず少なくありません。
そんなとき、医療行為はできないまでも、頭皮や髪のプロとして、さまざまな対策スキルを用意しているのが美容室です。
しかし薄毛の悩みがあっても、美容室での相談は、なかなかできない人が多いのが実情です。
気軽に相談できる雰囲気づくりは、どのようにしたらよいのでしょうか?
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薄毛の原因にはどんなものがあるのか?

近年、薄毛の原因はいくつか明らかにされてきており、最も多いのは、頭皮への残留物が起こすトラブルといわれています。
トラブルの要因となる残留物には、皮脂やプールの塩素、体質に合わないシャンプー、そして太陽から降り注ぐ紫外線など、さまざまなものがあります。
たとえば、一年のうちで薄毛の悩みが最も増えるのは秋といわれますが、これは夏の間、頭皮に浴び続けた紫外線などによるダメージが、秋になって抜け毛として表面化するためと考えられています。

ほかにも、眼精疲労から連動した頭皮の凝りが抜け毛につながったり、精神的なショックやストレスが抜け毛を引き起こすケースも指摘されています。
また、外的要因以外の原因のナンバーワンは何といっても加齢で、中高年世代になると、季節に関係なく薄毛が目立つようになります。


美容室で薄毛の相談ができない理由とは 

インターネットで薄毛について検索すると、たくさんの解決策が出てきます。
明らかに精神的ストレスに心当たりがある場合は心療内科などの受診も選択肢として考えられますが、そうでない場合、内科や皮膚科の受診のほかに、美容室のスタッフに気軽に聞いてみることも、一つの手段として提示したいものです。
近年は、薄毛への知識を深める研修制度を取り入れる美容室も増えています。
また、美容室では、頭皮の回復をうながすマッサージやヘアケアはもちろん、カットやスタイリング、エクステンションなど、アレンジ次第で薄毛や円形脱毛症などの髪のトラブルを目立たなくし、印象を大きく変えられる提案も豊富に備えています。
さまざまな薄毛のリカバリーだけでなく、現状に対しての有効なフォローまでが可能な美容師のスキルは、病院では提供できない強力なカードといえます。

しかし、薄毛になったとき、美容室に相談してみようと考える人は、まだまだ少ないようです。
美容院チェーン『INTI(インティ)』が2019年2月に公表した頭髪に関する意識調査の結果によると、薄毛に悩む男性が実践した薄毛対策についての質問に、『理容室・美容室で相談する』と回答した人は全体の5.9%であり、『理容室・美容室で薄毛を相談することに抵抗があるか』という質問に『ある』と答えた人は全体の52.0%でした。
薄毛相談に抵抗がある理由の上位には、『理容師・美容師に薄毛のことを聞かれるのが恥ずかしいから』(55.8%)、『ほかのお客に薄毛のことを聞かれるのが恥ずかしいから』(39.4%)の二つがあがる結果となりました。
技術やサービスの提供だけでなく、プライバシーに配慮したカウンセリングスペースの設置などで、薄毛に悩む人が相談をしやすい雰囲気づくりも、サロン側の課題といえそうです。


頭皮の健康に有効な技術提供で来店を促す

美容室として提供できる薄毛の人へのサービスは、ほかにもこんなことがあります。
シャンプーの選び方やスタイリング剤の種類をアドバイスする際は、それらが頭皮へ与える影響を美容師が親身になって伝えていくことで、信頼を得ることができます。
薄毛の人が育毛剤を使用している場合も多いため、育毛剤の成分について知識を得ておくことも必要です。

また、最近の研究では、頭皮マッサージで血行が促進されることで髪にも栄養が行き渡り、結果的に発毛効果が期待できることがわかっており、薄毛で悩む人用に、頭皮マッサージやスカルプケアなどを組み込んだ『ヘッドスパ』を施術メニューとして取り入れる美容室も増えています。
たとえば、“元気な髪のために”などのキャッチコピーで、さまざまな髪質に対応できるヘッドスパをメインとしたメニューを打ち出しておけば、薄毛相談は恥ずかしくてできないという人も、「健康な髪を保つために試してみて、ついでに相談してみようか」と、相談のハードルがぐっと低くなるのではないでしょうか。

薄毛に悩む人が増える秋に向けて、相談に訪れたくなる雰囲気づくり、そして、薄毛に悩む人にとってより魅力的なキャンペーンやサービスを考えてみてはいかがでしょうか。


※本記事の記載内容は、2019年9月現在の法令・情報等に基づいています。