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チームイノベーションで“変化し続ける組織”をつくる

18.01.05
業種別【歯科医業】
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みなさんもご存知の“イノベーション”。 
これは『従来のモノ・サービス・仕組みなどに対して、画期的な技術や考え方を導入し、新たな価値を生み出すことによって、組織や社会に大きな変化をもたらすこと』を指す言葉です。 

一般的に、イノベーションには“源泉となる斬新なアイデア”や“人や資金などの多大な投資”が必要だといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?  

今回は、人材や資金を投資せず、イノベーションを成功させた例をご紹介します。 
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“チームイノベーション”は、時や場所を選ばない 

チームを重視した組織風土を創り、組織内に埋もれていた既存のアイデアや自社の強み、リソースを使えば、いつ、どこであってもイノベーションを生み出すことができます。 

この“チームイノベーション”で重要になるのが、下記の3点です。 

・チームが一丸となって取り組めるコンセプトを見つけること 
・トップのスポンサーシップ 
・アイデアを出すにあたって、ある程度の制約を課すこと 

具体的には、まずチームスタッフ全員で組織の利益につながるコンセプトを発掘し、実現するためのアイデアを出し合います。 

その際、トップに求められる役割は、“チームでアイデアを出し合うための時間を確保すること”です。 
「時間がもったいないから」といって結論を急がせたり、自分の意見をゴリ押ししてはいけません。 

また、スタッフが出すアイデアに制約を課すことも重要です。 
たとえば、“今よりもサービスの価格を上げるアイデアであること”や“予算をかけない”など、安易な答えに落ち着いてしまわないためのハードルを設定しましょう。 


予防歯科の患者比率をトップクラスに押し上げた取り組み 

ある歯科医院では、『通いたくなる歯医者さん』をコンセプトとしてチームイノベーションに取り組んだ結果、予防歯科で通う患者比率が全国トップクラスとなりました。 

通常、治療が終了すると、歯科医院と患者の関係は途絶えてしまいます。 
しかし、“関係性をできるだけ継続し、歯の健康を支えていきたい”という院長の想いから、チームイノベーションに取り組むことを決意。 

チームスタッフが決めたコンセプトと院長の想いが一致し、スタッフ全員で“通いたくなる歯医者さんとは”、“そのために自院の強みをどう生かしていくか”などを、意図的かつ定期的に時間を設け、話し合うようになりました。 

その結果、歯科衛生士を中心にチームワークで生み出す『60分メンテナンス』という看板商品が誕生。 
現在も、歯の健康や予防意識を高めてもらうためのアドバイス内容や方法を、チーム内で定期的に話し合い、サービスを進化させています。 


組織改革が原動力に 

『通いたくなる歯医者さん』をマグネットにして、チームスタッフ全員が患者と接するなかで課題に気づき、見直し案を考える─―。 
歯科医院において、イノベーションとは“日常そのもの”となっています。 

その推進力は“自らの提案が患者の役に立っているという確かな手応えです。 
さらにいえば、組織が一体となって良い方向へ進んでいくことを「楽しい!」「面白い!」と思えることが、原動力の一つになっているのでしょう。 

資本も人手も不要、変えるのはチームスタッフの意識や取り組み方”という視点で、チームイノベーションを実践してみてはいかがでしょうか。



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