論理的思考」は得意ですか? 苦手な方にも分かりやすく、そのコツをお話します。その3。
論理的思考をするためのコツとして、前回は「必ず理由とセットで考える」ことをお伝えしました。
今回のポイントは「とにかく分けて考える」です。
「“分ける”ことは“わかる”ことだ」という人もいます。
「これでいいだろう」とおおざっぱに考えるのではなく、“どこが” “どのように” “なぜいいのか” を細かく分けて考えてみましょう。
今回のポイントは「とにかく分けて考える」です。
「“分ける”ことは“わかる”ことだ」という人もいます。
「これでいいだろう」とおおざっぱに考えるのではなく、“どこが” “どのように” “なぜいいのか” を細かく分けて考えてみましょう。
事例として、オープン予定である「ハワイ料理中心のダイニングカフェ」の魅力について考えていきます。
最初のステップとして、このダイニングカフェの魅力を3つ挙げてみます。
①味が本格的である
②雰囲気がいい
③情報ステーションとして機能する
ここで終わるのではなく、①~③をさらに“細かく分けて”いきましょう。
①味が本格的である
・シェフはハワイで修行を積んできた
・食材の一部をハワイから輸入している
・日本の他店にはないメニューがいくつかある
②雰囲気がいい
・内装がハワイアンテイストでお洒落だ
・スタッフは全員日焼けしており、南国気分を味わえる
・人当たりが良いスタッフしか採用していない
③情報ステーションとして機能する
・常に最新の映画をスクリーンで上映している
・ハワイ関連の情報誌が読み放題
・週に一度イベントが開催される
いかがでしょうか? 「今度いい店、出すからさ!」のひと言の後に、これだけの理由を述べられれば、論理的な印象を与えられるのではないでしょうか。
このコツを身につけるためには、普段から“分けて考える”をクセにする必要があります。
「これには3つのポイントがある」
「休みの日に昼からビールを飲むメリットは5つある」
「僕が彼女を好きな理由は3つある」
といったように、あらゆることに関して3~5つくらいのポイントを提示できるように練習してみましょう。
相手に説明する前に、「言いたいことは何だろう?」と自分に問いかけてみてください。
そして、心に浮かんだことは番号を振ってメモに書き留めておきます。
例えば、来週の飲み会の件で友達に電話するのであれば、伝えるべき内容は以下が考えられるでしょう。
①場所と時間
②メンバー
③費用の目安
④自分はどんな会にしたいか
⑤二次会の計画
この5つをメモに書き出してから電話するだけでも、“分けて考える”コツは身についていきます。
さて次回も、「論理的思考のためのやさしいコツ」についてお伝えしていきます。
佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法
●プロフィール●
佐藤達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。
最初のステップとして、このダイニングカフェの魅力を3つ挙げてみます。
①味が本格的である
②雰囲気がいい
③情報ステーションとして機能する
ここで終わるのではなく、①~③をさらに“細かく分けて”いきましょう。
①味が本格的である
・シェフはハワイで修行を積んできた
・食材の一部をハワイから輸入している
・日本の他店にはないメニューがいくつかある
②雰囲気がいい
・内装がハワイアンテイストでお洒落だ
・スタッフは全員日焼けしており、南国気分を味わえる
・人当たりが良いスタッフしか採用していない
③情報ステーションとして機能する
・常に最新の映画をスクリーンで上映している
・ハワイ関連の情報誌が読み放題
・週に一度イベントが開催される
いかがでしょうか? 「今度いい店、出すからさ!」のひと言の後に、これだけの理由を述べられれば、論理的な印象を与えられるのではないでしょうか。
このコツを身につけるためには、普段から“分けて考える”をクセにする必要があります。
「これには3つのポイントがある」
「休みの日に昼からビールを飲むメリットは5つある」
「僕が彼女を好きな理由は3つある」
といったように、あらゆることに関して3~5つくらいのポイントを提示できるように練習してみましょう。
相手に説明する前に、「言いたいことは何だろう?」と自分に問いかけてみてください。
そして、心に浮かんだことは番号を振ってメモに書き留めておきます。
例えば、来週の飲み会の件で友達に電話するのであれば、伝えるべき内容は以下が考えられるでしょう。
①場所と時間
②メンバー
③費用の目安
④自分はどんな会にしたいか
⑤二次会の計画
この5つをメモに書き出してから電話するだけでも、“分けて考える”コツは身についていきます。
さて次回も、「論理的思考のためのやさしいコツ」についてお伝えしていきます。
佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法
●プロフィール●
佐藤達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。