人材確保を優先しつつ生産性を上げるには?
ヘアサロンが今後生き残っていくためには、生産性を上げることが不可欠です。
では、いかにして生産性を向上させればいいのか。
関東の都市部にあるサロンKは、現在10名中6名をアシスタントが占めます。
どのようにして生産性を上げているのか。代表のTさんに話をうかがいました。
では、いかにして生産性を向上させればいいのか。
関東の都市部にあるサロンKは、現在10名中6名をアシスタントが占めます。
どのようにして生産性を上げているのか。代表のTさんに話をうかがいました。
■オプションメニュー導入でアシスタントの生産性を上げる
Tさんは、生産性を上げる方法のひとつとして、アシスタントが対価をいただけるオプションメニューの導入を挙げています。
サロンKではヘッドスパの人気が高く、アシスタントが戦力となっています。
また、まつ毛エクステンションは、アシスタント2名で年末の特定期間に60万円を売り上げたそうです。
もうひとつ、サロンKが注力するオプションメニューは、着付けなどのイベントビジネスです。浴衣アレンジでは、アシスタント1名で100名ものお客様を担当しました。
Tさんは「美容という仕事は人がいてこそ売上を上げられます。生産性向上への取り組みを考える前に、人材確保を優先しました」と語ります。
オプションメニューの稼働率が上がると、アシスタントの生産性も上がります。
しかし、アシスタントは特定のメニューにつきっきりになる傾向にあります。
アシスタントは他の技術を覚えられず、モチベーションが低下する可能性があります。
モチベーションの低下がお客様に伝わり、客数の減少につながりかねません。
だからこそ、初めに増員を図り、特定メニューにつきっきりにならない体制を整えることを優先しなければならないとTさんは強調します。
■長く働けるよう「やり方」だけでなく「あり方」を教える
Tさんはスタッフに「やり方」だけでなく「あり方」を教えることを心掛けています。
「やり方」だけを教えていても、スタッフは長続きしません。
人の入れ替わりが絶えないサロンでは、生産性が低下してしまいます。
だからこそ「あり方」を教え、前向きに取り組んでもらうことが重要だとTさんは考えています。
「生産性を上げるには、スタッフに長く働き続けてもらうことが一番です。お金(給与)だけではなく、人と人とでもつながることが大事です」
スタッフに長く勤めてもらうには、具体的には何が必要か。それは、学べる環境です。
スタッフのやりたいことをくみ取り、さまざまなことを楽しく経験してもらうようにしています。
やがてスタイリストになったときに経験を生かして活躍できるというように、未来を見せていくことが重要だとTさんは考えています。
■人を増やすことで、やるべきことが見えてくる
「人を増やしたおかげで、やるべきことが見えてきました」とも話すTさん。
これまでの動きを振り返ると、次のようになります。
スタッフの増員→生産性の低下→集客に取り組む→忙しくなりスタッフのモチベーションが高まる→生産性が向上
→リピーター増加に目を向ける→スタッフが定着し、労働環境を整備→スタッフが育つ→新規出店
このように人を増やすことで、次々と経営課題が見つかり、解決していくごとに生産性が上がり、次のステップへと進めるのです。
Tさんは、スタッフに現場を任せることも必要だと話します。
「現場を任せると、スタッフの成長につながります。ヘアサロンは人ありきの職業ですから、人を大切にすることは欠かせません。スタッフを雇うなら、責任を持って育てていく。それが生産性の向上にもつながっていくと思います」
となりのヘアサロン
【記事提供元】サロンオーナー2017年3月号(理美容教育出版)
Tさんは、生産性を上げる方法のひとつとして、アシスタントが対価をいただけるオプションメニューの導入を挙げています。
サロンKではヘッドスパの人気が高く、アシスタントが戦力となっています。
また、まつ毛エクステンションは、アシスタント2名で年末の特定期間に60万円を売り上げたそうです。
もうひとつ、サロンKが注力するオプションメニューは、着付けなどのイベントビジネスです。浴衣アレンジでは、アシスタント1名で100名ものお客様を担当しました。
Tさんは「美容という仕事は人がいてこそ売上を上げられます。生産性向上への取り組みを考える前に、人材確保を優先しました」と語ります。
オプションメニューの稼働率が上がると、アシスタントの生産性も上がります。
しかし、アシスタントは特定のメニューにつきっきりになる傾向にあります。
アシスタントは他の技術を覚えられず、モチベーションが低下する可能性があります。
モチベーションの低下がお客様に伝わり、客数の減少につながりかねません。
だからこそ、初めに増員を図り、特定メニューにつきっきりにならない体制を整えることを優先しなければならないとTさんは強調します。
■長く働けるよう「やり方」だけでなく「あり方」を教える
Tさんはスタッフに「やり方」だけでなく「あり方」を教えることを心掛けています。
「やり方」だけを教えていても、スタッフは長続きしません。
人の入れ替わりが絶えないサロンでは、生産性が低下してしまいます。
だからこそ「あり方」を教え、前向きに取り組んでもらうことが重要だとTさんは考えています。
「生産性を上げるには、スタッフに長く働き続けてもらうことが一番です。お金(給与)だけではなく、人と人とでもつながることが大事です」
スタッフに長く勤めてもらうには、具体的には何が必要か。それは、学べる環境です。
スタッフのやりたいことをくみ取り、さまざまなことを楽しく経験してもらうようにしています。
やがてスタイリストになったときに経験を生かして活躍できるというように、未来を見せていくことが重要だとTさんは考えています。
■人を増やすことで、やるべきことが見えてくる
「人を増やしたおかげで、やるべきことが見えてきました」とも話すTさん。
これまでの動きを振り返ると、次のようになります。
スタッフの増員→生産性の低下→集客に取り組む→忙しくなりスタッフのモチベーションが高まる→生産性が向上
→リピーター増加に目を向ける→スタッフが定着し、労働環境を整備→スタッフが育つ→新規出店
このように人を増やすことで、次々と経営課題が見つかり、解決していくごとに生産性が上がり、次のステップへと進めるのです。
Tさんは、スタッフに現場を任せることも必要だと話します。
「現場を任せると、スタッフの成長につながります。ヘアサロンは人ありきの職業ですから、人を大切にすることは欠かせません。スタッフを雇うなら、責任を持って育てていく。それが生産性の向上にもつながっていくと思います」
となりのヘアサロン
【記事提供元】サロンオーナー2017年3月号(理美容教育出版)